日別アーカイブ: 2013年8月31日

労災と健康保険

交通事故により怪我をした場合の治療費の支払のときに,

労災保険を使うのか,それとも健康保険を使うのか,

ということが問題になることがあります。

 

労災保険が使える場合に健康保険を使おうとすると,

「労災が使える場合は,健康保険は使えません。」と言われることがあります。

健康保険法上,そのように定められているためです。

 

ところが,じゃあ,労災を使おう,と考えて労災の申請をしようとすると,

「労災は使えませんので,健康保険を使用してください。」

と言われることがあります。

 

一体,どうしたらよいのか?

そもそもなぜこのようなことが起こるのでしょう。

 

治療費の支払いは,原則として,症状固定のときまでとされています。

そのため,症状固定後は,労災保険によって治療費の支払いを行うことは

できないことになります。

労災保険の申請の際に,「保険会社から症状固定と言われて,治療費の支払いを

してもらえなくなった。」と説明してしまうと,労災の担当者は,すでに症状固定

になっていると判断し,「労災は使えない。」と説明することがあるのです。

 

この場合でも,きちんと状況を説明することで,労災保険が使える場合があります。

交通事故の被害者の方が,自分で状況説明をすることもできますが,弁護士に頼んだ

方がスムーズに手続が進められると思います。

 

まずは,気軽に弁護士に相談してみてください。

 

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