月別アーカイブ: 2015年 8月

交通事故証明書と甲乙欄

交通事故証明書には,甲と乙欄があります。

(正確には,丙,丁等の欄もある場合があります。)

 

通常,甲欄に記載されたほうが過失割合が大きく,乙欄に記載されたほうが

過失割合が小さい場合が多くなっています。

実際に裁判等では,異なる結論となる場合もありますが,多くは,そのように

判断されています。

 

弁護士に相談に行く時点で交通事故証明書が完成されていない場合は

少なく,作成前にアドバイスできるようなケースはほとんどありませんので,

交通事故に遭う前に知っておいたほうがいいと思います。

 

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事故の種別と刑事記録

交通事故は,人身事故と物件事故の二つに区別されます。

 

人身事故の場合と物件事故の場合では,作成される刑事記録の内容に

違いが出ます。

 

人身事故の場合には,事故現場の図や事故状況図が詳細に作成されます。

これに対し,物件事故の場合には,図の作成がされなかったり,作成されたと

しても,簡略な図しか作成されなかったりします。

 

過失割合に争いが生じる場合には,事故がどのように発生したか,当時の

相互の行動がどのようになっていたか等が,結論を決めるうえで重要となります。

これを証明するための刑事記録が重要になります。

簡略な図しか作成されていないと,当時の状況についての証明力が弱く,

結果として,事故状況を証明しきれないということが起こります。

 

あまりに時間が経ち過ぎていると,人身事故への切り替えができず,弁護士としても,

もどかしい思いをすることがあります。

 

安易に物件事故扱いとすることは,避けたほうがよいでしょう。