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司法試験2018

今年も司法試験が始まりました。

 

法務省のインターネットサイトに掲載されている実施日程によれば,今年は,

5月16日,5月17日,5月19日,5月20日の4日間にわたり行われます。

 

試験会場は,全国で複数個所に設置されています。

東京都内は3会場あり,五反田のTOC,有明のTOC有明,八重洲のTKP東京駅

日本橋カンファレンスセンターに設置されています。

 

今年の司法試験は,初日から3日目までに論文式試験を行い,最終日に短答式

試験を行うようです。

 

論文式試験は,初日に選択科目と公法系,2日目に民事系,3日目に刑事系の

試験が行われます。

短答式試験は,1日で憲法,民法,刑法の試験が行われます。

 

弁護士になるためには,原則として,この司法試験に合格している必要があります。

この司法試験に合格できても,直ちに弁護士になれるわけではなく,さらに長期間の

研修を経て,再度試験に合格しなければ,原則弁護士になれません。

 

私もそうでしたが,試験開始後,問題をみて戸惑うこともあると思います。

そのようなときでも,いったん冷静になり,落ち着いて考えると,回答するべきことが

見えてくると思います。

全員合格とは,なかなかいかない試験ですが,できる限り多くの方が合格するといいと

思います。

 

 

持ち込み国選

都道府県によっては,いわゆる持ち込み国選というものがあるようです。

 

持ち込み国選は,簡単にいえば,国選対象事件について,弁護士が依頼を

受けて,自らを国選弁護人として選任(推薦)してもらい,国選弁護人と

して活動するものです。

 

様々な事情から(例えば別件の依頼を受けていた依頼者さんが逮捕されて

しまう,知人から紹介を受けたが経済的に弁護士を依頼するだけの余裕が

ないなど)弁護人として活動したいが,弁護士費用を支払ってもらうことが

できない場合に,有益な制度だと思います。

 

東京では,どうやらそのような対応はされておらず,持ち込み国選はできない

ようです。

東京以外では,それぞれどのような運用がなされているかはわかりませんが,

採用しているところも採用していないところも,それぞれ何らかの事情がある

のでしょうね,詳細は分かりませんが。

 

何とか力になってあげたいと思っても,なんともし難いことがあります。

特に,依頼を受けている事件の依頼者が逮捕されたようなケースでは,刑事事件も

まとめて対応したほうが,全体として対応しやすいということもあります。

 

できることなら,東京でも持ち込み国選が認められるようになってほしいです。

民事事件では民事扶助制度があるので,同じようにできそうな気もするのですが。